スペインタイルとは
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スペインタイルとは、その名のとおりスペインを発祥としたタイルで、装飾性に富み、カラフルなものが多いのが特徴です。
日本でよく目にするタイルは、モノトーン一色で、落ち着いたものが主流ですが、スペインタイルはモザイクタイルのようなアートを施したり模様をつくったりできるので、使用することで空間に華やかさを与えてくれます。
スペインタイルの歴史
スペインタイルは、8世紀頃にさかのぼるほど古い歴史をもっています。
その頃スペインには北アフリカのイスラム教徒が移住するようになり、この時に様々な文化がスペインに入ってきました。そのひとつがタイル文化です。
このタイル文化は、アラベスク模様や緻密な幾何学模様といったイスラム文化に見られる特徴と、スペインならではの色とりどりの鮮やかなデザインが融合され、スペイン独自のタイル文化へと発展しました。
それが、今日におけるスペインタイルの始まりと言われています。
代表的なスペインタイル
スペインタイルには、代表的なふたつのタイルがあります。
ひとつは「クエルダセカタイル」と言われるタイルで、これはイスラム文化を色濃く残したスペインタイルです。
デザインを施した表面に凹凸が見られるのはクエルダセカタイルの特徴といえます。また、アラベスク模様や緻密な幾何学模様が描かれているものが多く見られます。
もうひとつは「マヨルカタイル」と言われるもので、こちらはタラベラやセビリア、マニセスを中心にスペイン各地で数多く生産されています。
マヨルカタイルは筆を用いてタイルにデザインを施し、色を線と面で表現したもので、動植物や風景、日常生活が描かれているという特徴が見られます。
スペインタイルにはその他、ソカラトタイルやレリーフタイルなどもあげられます。